今週の野球

今週の野球は青木宣親について

ノリ・アオキがメジャーリーグに残したもの。

メジャー歴5年と148日(172日で1年と換算する)で2716打数774安打、打率.285、出塁率.350、長打率.387。33本塁打、219打点、377得点、98盗塁。

青木宣親が我々に残したもの。

ポスティング制度を経ての「メジャー挑戦」。実際はブルワーズでの屈辱のテスト入団。控え選手から定位置の獲得。ロイヤルズへのトレードとア・リーグ優勝。ジャイアンツでの死球禍。マリナーズでのマイナー降格からのメジャー復帰。アストロズでの日米通算2000安打達成とブルージェイズへのトレード。自由契約からのメッツ移籍。そして、7年ぶりの日本球界=ヤクルト復帰。

ある意味、用意周到な「メジャー挑戦」だった。挑戦する数年前からメジャーの投手たちのビデオを見まくったとか、英語を勉強したとかいうことではない。

早くから和食のない食事環境を考えたり、日本文化なき町での生活を考えたりして、「メジャー挑戦」を具体的に想像し、「アメリカで生きる」ことを意識した。

1年目は「自分のスイングができなかった」。

1年目、控えから定位置を獲得する過程で打率.288、10本塁打、50打点という数字を残した。いずれもメジャー6年間で最高だが、これにはちょっとした錯覚もある。

同年の520打数150安打は「当て逃げしたのも含めての数字」。

本人がきっぱりとそう言うには理由があった。日本の投手たちよりも平均的な球速があり、手元で微妙に動いてくるメジャーリーガーの投げる球に「自分のスイングができなかった」。必死に食らいつく粘りの打撃が持ち味であるイメージだが、1年目の55三振はメジャー6年間で最多である。

メジャーリーガーはとにかく、「自分のスイング」にこだわる。

中途半端に打たされるぐらいなら、「自分のスイング」をして詰まった方がいい。最初は首を傾げたが、詰まった当たりが内野の頭を越え、内野手の間を抜けていくのを目の当たりにすると考え方も変わる。

1年目の内野安打は37安打。ロイヤルズにトレードされてジャスティン・バーランダーやマックス・シャーザーとの対戦が増えた3年目は、29安打に減った。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です