今週の野球

腰に異変生じた明石、工藤監督「心配ですね」

 ソフトバンクの工藤公康監督が明石健志内野手の軽症を願った。27日、「球春宮崎ベースボールゲームズ」のロッテ戦の試合中、宿舎に戻ろうとしていた明石が腰痛と痺れを訴えた。足が上がらなくなり、宿舎に戻るバスに乗り込めなくなったため、救急車が呼ばれ、宮崎市内の病院に搬送された。

24日に腰痛を訴え、紅白戦を欠場していた明石。その時の症状は軽く、全体練習にも復帰し、この日も午前中のフリー打撃は行なっていた。当初はロッテ戦にも出場予定だったが、腰に再び異変があったため、出場を取りやめていた。

この日の試合後、工藤監督は「心配ですね。本人には朝、『大丈夫か?』と確認して『大丈夫です』と言っていたんだけど……。あとで報告があると思いますけど、軽症であることを願っています。正確なことが分からないので、あまり話すのはよくないから」と表情を曇らせていた。

ソフトバンクは27日、明石健志内野手が宮崎市内の病院でレントゲン、MRI検査を受け、急性腰痛と診断されたと発表した。

明石は24日に腰痛を訴えて、その日の紅白戦を欠場。27日は当初、ロッテ戦の出場を予定していたが、再び腰の異変を訴えて回避した。同戦中に宿舎に戻ろうとした際に、痛みと痺れを訴えたため、救急車で病院に搬送されていた。

27日は入院となり、28日以降は患部の状態を見て判断するとしている。

今週の野球

今週の野球は松坂大輔について

中日・松坂大輔投手(37)が沖縄・北谷キャンプ第2クール初日の7日、3度目のブルペン入りをし、今キャンプ最多となる66球を投げた。

前回5日のブルペンでは最後の7球だけ捕手が座ったが、この日は最初から横浜高の先輩である中野ブルペン捕手を座らせた。直球にカーブを交えながら66球を投げたが、中野ブルペン捕手のカウントは67球だったことを松坂は主張。報道陣のカウントよりも1球多いことに「僕の先輩なんで先輩の顔を立ててください」とニヤリ。

球数や投球内容の感触については「特に何球投げるとは決めてなかったけど、前回よりは良かったです」と手応えを口にしたが、ジレンマも抱えている。「いつもの僕だったら今日なら100球を超えていると思う。投げている自分の感覚で、いい時はどんどん投げたいと思うタイプなので。僕の中では全然いくらでも投げようと思えば投げられるという感覚だった」と自らブレーキをかけていることを明かした。

もちろん、絶対に故障だけはしないための判断で「無理はしないということですね」ときっぱり。「(前回は7割の力でこの日も)同じぐらい。投げながら、まだ全力で腕を振る時じゃないなという感じですね」。平成の怪物が、じっと我慢のスロー調整を続けながら順調にステップを上がっている。

今週の野球

今週の野球は青木宣親について

ノリ・アオキがメジャーリーグに残したもの。

メジャー歴5年と148日(172日で1年と換算する)で2716打数774安打、打率.285、出塁率.350、長打率.387。33本塁打、219打点、377得点、98盗塁。

青木宣親が我々に残したもの。

ポスティング制度を経ての「メジャー挑戦」。実際はブルワーズでの屈辱のテスト入団。控え選手から定位置の獲得。ロイヤルズへのトレードとア・リーグ優勝。ジャイアンツでの死球禍。マリナーズでのマイナー降格からのメジャー復帰。アストロズでの日米通算2000安打達成とブルージェイズへのトレード。自由契約からのメッツ移籍。そして、7年ぶりの日本球界=ヤクルト復帰。

ある意味、用意周到な「メジャー挑戦」だった。挑戦する数年前からメジャーの投手たちのビデオを見まくったとか、英語を勉強したとかいうことではない。

早くから和食のない食事環境を考えたり、日本文化なき町での生活を考えたりして、「メジャー挑戦」を具体的に想像し、「アメリカで生きる」ことを意識した。

1年目は「自分のスイングができなかった」。

1年目、控えから定位置を獲得する過程で打率.288、10本塁打、50打点という数字を残した。いずれもメジャー6年間で最高だが、これにはちょっとした錯覚もある。

同年の520打数150安打は「当て逃げしたのも含めての数字」。

本人がきっぱりとそう言うには理由があった。日本の投手たちよりも平均的な球速があり、手元で微妙に動いてくるメジャーリーガーの投げる球に「自分のスイングができなかった」。必死に食らいつく粘りの打撃が持ち味であるイメージだが、1年目の55三振はメジャー6年間で最多である。

メジャーリーガーはとにかく、「自分のスイング」にこだわる。

中途半端に打たされるぐらいなら、「自分のスイング」をして詰まった方がいい。最初は首を傾げたが、詰まった当たりが内野の頭を越え、内野手の間を抜けていくのを目の当たりにすると考え方も変わる。

1年目の内野安打は37安打。ロイヤルズにトレードされてジャスティン・バーランダーやマックス・シャーザーとの対戦が増えた3年目は、29安打に減った。