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マリナーズに復帰したイチロー、ディポトGMが語る舞台裏

マリナーズへの電撃復帰が決まり、初練習に合流したイチロー外野手。2012年のシーズン途中にヤンキースに移籍して以来、6シーズンぶりとなる帰還決定にキャンプ地は熱気に包まれている。その中、7日(日本時間8日)の入団会見にも同席したジェリー・ディポトGMがイチロー復帰交渉の裏話を披露。一度交渉が立ち消えになっていたことを明かしている。

同GMが交渉の舞台裏を告白したのは、マリナーズの球団公式ポッドキャスト「 ザ・ウィールハウス・ウィズ・ジェリー」でのことだった。

「(代理人の)ジョン・ボッグスとは色々な会話をしてきた。ジョンは2017年シーズン終了とほぼ同時に連絡してきた。イチローがチームにフィットする可能性について、だ。その時、外野手ではミッチ・ハニガーとギジェルモ・エレディア、ベン・ギャメルが(オフシーズンからそのまま)戻ってくる予定だった。

ポストは空いていたが、いかにして埋めるか完全にわかっていなかった。我々は外野の組み合わせをどうするのか、模索していたんだ。一塁、そしてユーティリティプレーヤーのスポットが空いていたし、有意義な投手の補強を行いたかった。我々はジョンと話を続けていたんだ」

ディポトGMはそう話し、ストーブリーグの開始直後からボッグス代理人と交渉を続けていたことを明かした。

イチローは今オフ、マーリンズを退団し、メジャーでの現役続行を模索。代理人は数球団と接触していることを明かしていたが、停滞するFA市場の影響もあり、思うように話は進展しなかった。

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自身メジャー18年目へ始動、古巣キャンプに「景色はそんなに変わらない」

マリナーズに復帰したイチロー外野手が8日(日本時間9日)、古巣での第一歩をスタートさせた。前日7日(同8日)に入団会見に続き、この日は練習に初合流。守備練習や打撃練習をこなし、「色んなことは変わりましたけど、景色はそんなに変わらないですね。居心地というか気持ちいいですね」と充実した表情を浮かべた。

この日、イチローは米アリゾナ州ピオリアにあるキャンプ施設でメジャー18年目のキャンプを迎えた。マリナーズのジャージーに身を包み、午後3時過ぎからストレッチ、守備練習、打撃練習をこなしていった。打撃練習では6セットで計38スイングし、柵越えも1本。ファンから拍手が沸き起こる場面もあった。

練習を終えたイチローは「違和感なく入れた? だいぶ変わりましたけどね、ロッカーも。いろんなことは変わりましたけど景色はそんなに変わらないですね。居心地というか気持ちいいですね」と語り、温かく迎え入れた古巣やファンについて「昨日から人の温かみしか感じていない。ありがたいことで」と感謝の言葉を口にした。

またスコット・サービス監督が4、5日で実戦に起用する見通しを語ったことについては「今日プレーしろと言われればできますよ。できるというのは(打席に)立つ状態にはある」と話し、コンディションに自信をのぞかせていた。

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正式発表は7日か、「チームメートも彼と会うのを楽しみにしている」

古巣マリナーズへの6年ぶりの復帰が確実となっているイチロー外野手。5日(日本時間6日)に米メディアが一斉に合意間近と報じ、米ヤフースポーツの記者は身体検査もパスしたと伝えたが、まだ正式発表には至っていない。ただ、マリナーズ番の地元記者は、マリナーズがキャンプ地ですでに受け入れ態勢を整えており、チームメートも歓迎していることを“ライブ”レポートしている。

2012年7月にヤンキースに移籍して以来、6シーズンぶりの復帰へ。米国でも大きな注目が集まるイチローのマリナーズ“帰還”が正式に発表されるのを誰もが待ち構えている。

MLBの公式サイトでマリナーズ番を務めるグレッグ・ジョンズ記者は、自身のツイッターで、現地6日(同7日)の昼頃に「イチローの契約についてまだ公式な発表はない。しかし、マリナーズのクラブハウスには彼のジャージがかかったロッカーがある」とレポート。アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設のクラブハウスに、すでにイチローのロッカーが用意されていることを伝えている。

さらに、その40分後には「イチローはまだキャンプ地に来ていないが、大騒ぎとなっており、チームメートも彼と会うのを楽しみにしている」とツイート。2011年に初めてメジャー昇格し、イチローと一緒にプレーした経験がある中心選手のカイル・シーガー内野手が「史上最高のマリナーの一人が来るんだ。尊敬しているよ。イチローについて思い出すことと言えば、誰よりもハードに練習していたということだね」と“レジェンド“の帰還を歓迎していることも報告した。

さらに、夕方5時頃になると、イチローのマリナーズ時代のポスターの写真を投稿。そして、「イチローをマリナーズの施設で目撃! オーケー、これは壁にかかったポスターだ。正式契約はまだ。殿堂入り選手がピオリアに帰還するのは、明日になりそうだ」と伝えた。

地元メディアも“一喜一憂”となっているイチロー復帰。正式にアナウンスされる時を多くの人が待ち望んでいる。

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早ければ12日にもオープン戦初出場「毎試合3安打する必要ない」

マリナーズのスコット・サービス監督は9日(日本時間10日)、6年ぶりに古巣復帰を果たしたイチロー外野手と話し合いを持ち、どんな形でも勝利に貢献したいというベテランの決意を再確認したという。球団公式サイトが伝えている。

チーム合流2日目を迎えたこの日。イチローは救援右腕のニック・ビンセントを相手にフリー打撃を行い、安打性の打球を飛ばし、監督からの指示があればすぐ試合に出られる準備があると語ったそうだ。打撃練習の様子を見守ったサービス監督は「きっちりスケジュールを決めたくない。いきなり試合に出して、出だしでつまずくようなことはしたくない。賢くいかないと」と話したが、早ければ11日(同12日)レッズ戦にも出場する可能性がありそうだ。

また、“レジェンド”の加入に「とてもワクワクしている」という指揮官は、練習前にイチローと話し合いを持ち、今後に向けての意見交換をしたという。

「彼はただチームの勝利に貢献したいだけ。シンプルだ。どんな形でも貢献したい。毎試合3安打する必要はない。チームの誰かを助けたり、相手投手や盗塁、守備位置などのコツを教えたり。彼はファンタスティックな選手だ。野球を熟知している」

イチローは入団会見で「今、マリナーズが必要としていること、僕がそこに力になれるのであれば、もう何でもやりたい。そういう気持ちですね。僕が今まで培ってきたすべてをチームに捧げたい、そういう覚悟です」と語り、チーム最優先の姿勢を強調した。この日、サービス監督に改めてその気持ちを伝えたようで、指揮官は「共通の見解を持つことは非常に大切なこと」と話し合いの成果を語っている。

生きる“レジェンド”の加入が、マリナーズをどう変えるのか注目だ。

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ここまで2試合で計4回2/3、13安打10失点、防御率19.29

昨季まで巨人でプレーし、オフにカージナルスと2年契約を結んだマイルズ・マイコラス投手。9日(日本時間10日)に行われたアストロズとのオープン戦に先発し、4回4安打無失点の好投を見せた。メジャー復帰を目指す右腕が、昨季の世界一軍団を相手に見せた投球を、MLB公式サイトが高く評価している。

マイコラスは粘り強い投球でアストロズ打線に得点を許さなかった。ここまでのオープン戦では2試合に登板し、計4回2/3、13安打10失点、防御率19.29と結果を残せていない右腕。この日もピンチを背負う場面もあったが、力のあるの直球とカーブ、スプリットなどの変化球で打者と対峙した。

オープン戦3戦目でようやく結果を残せた右腕について、記事では「もし彼が今日のような投球を続ければ、期待の復帰を果たすにはそう時間がかからないだろう」と、メジャー復帰に太鼓判を押している。また、ストレートが最速98マイル(約158キロ)を記録したことも紹介している。

登板後、マイコラスは「一番難しいことの1つは、自分の球を信頼することだ。自分の球を信頼することができたという点においては、僕にとっていい夜になったと思う。全部を力んで投げる必要はないんだ」と話し、2試合続いていた不振を振り切り、自信を取り戻した様子だったという。

巨人時代には3年間で通算31勝(13敗)をマークし、昨年は最多奪三振のタイトルに輝いた。4年ぶりのメジャー復帰となる今季、日本で見せたような打者を圧倒する投球を見せることができるだろうか。

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2008年と2018年の主な巨人投手陣を比較

上原浩治の巨人復帰が決まった。背番号は「11」。2008年以来10年ぶりの巨人復帰となる。これは、MLBから復帰したNPB選手としては、大家友和の12年(1998年に横浜からレッドソックスへ移籍、2010年にインディアンスから横浜に復帰)に次ぐ長いブランクだ。

それでは、巨人の投手陣の顔ぶれは2008年と2018年では、どう変化しているのだろうか。

【2008年の巨人投手陣】

〇先発

グライシンガー(33歳)、内海哲也(26歳)、高橋尚成(33歳)、上原浩治(33歳)、バーンサイド(31歳)、木佐貫洋(28歳)

〇救援

山口鉄也(25歳)、越智大佑(25歳)、クルーン(35歳)、東野峻(22歳)、西村健太朗(23歳)

【2018年に想定される巨人主力投手陣】※年齢は3月30日現在

〇先発

菅野智之(28歳)、野上亮磨(30歳)、田口麗斗(22歳)、畠世周(23歳)、大竹寛(34歳)、ヤングマン(28歳)

〇救援

マシソン(34歳)、カミネロ(30歳)、澤村拓一(29歳)、西村健太朗(32歳)、森福允彦(31歳)

10年前から活躍しているのは西村健太朗だけ。内海哲也と山口鉄也は10年前から在籍しているが、昨年はともに一線級の活躍はできなかった。

監督は原辰徳から、上原浩治と同じ1975年4月3日生まれの高橋由伸に。上原は歳月の経過を実感しながら、再び巨人投手陣の一員となる。

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大谷翔平の二刀流カギ握る存在、メジャー600発プホルスの思い

当初の予想より「DH」での出場数が増える可能性が浮上しているエンゼルス大谷翔平。オープン戦ではすでに投打でデビューを果たし、起用法への注目が高まっている。

その中で米紙「USAトゥデー」が大谷のDH出場のカギを握る存在を直撃し、特集を組んでいる。「ショウヘイ・オオタニが歴史に名を刻もうとしている中で、アルバート・プホルスの手助けが役立つことになるだろう」との見出しで伝えている。

大谷がDHで出場するにはメジャー600発を誇る主砲プホルスが一塁を守る必要がある。同紙はこの点について、大谷が二刀流を続けるための「Xファクター」とし、プホルスの思いを伝えている。

今年1月で38歳になったベテランは記事の中で「誰もそれについて何も話してくれていないんだ。ただ単に、全体的なプランがわかっていないんだよ」と困惑気味に語り、「彼ら(エンゼルス)が自分をどうしたいのか、注目していくことになるね」と胸中を明かしている。

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日ハム松本が3打点&9安打6得点、投手陣は6投手で無失点リレー

野球日本代表「侍ジャパン」は4日、京セラドーム大阪で行われたオーストラリアとの「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」第2戦で6-0と完封勝ちし、2連勝で終えた。

初回、先頭の秋山(西武)が左前打で出塁すると、松本(日本ハム)の投犠打を先発アサートンが一塁へ悪送球。無死一、二塁から柳田(ソフトバンク)の一ゴロと筒香(DeNA)の四球(敬遠)で1死満塁すると、浅村(西武)は空振り三振に倒れたが、上林(ソフトバンク)が放った投手へのボテボテの当たりがタイムリー内野安打となり1点を奪った。

日本は攻撃の手を緩めない。2回。先頭の田村(ロッテ)が遊ゴロ失策で出塁し、続く今宮(ソフトバンク)が右前打を放ち無死一、二塁。ここで秋山が右前適時打を放ち1点を追加。さらに松本の右犠飛が一度はアウトの判定となったが、稲葉監督がすかさず「リクエスト」を申請。判定が覆り3点目を奪った。

着実に日本は追加点を奪う。4回1死一、二塁から松本がこの日、2打点目となる中前適時打を放ち4点目。さらに6回は1死から今宮が右翼線二塁打で出塁。続く秋山が左中間を破るタイムリー三塁打を放つと、続く松本がこの日、3打点目となる右前適時打を放ち6点目を奪った。

先発の則本は初回を3者凡退でスタートすると、続く2回は先頭のモアナロアに右中間二塁打を浴びたが、そこからギアチェンジ。デサンミゲル、ウェード、シェパードを圧巻の3者連続三振で無失点。3回からは2番手・田口(巨人)が2イニングを無失点。5回は堀(日本ハム)が2イニング無失点、7回は高梨(楽天)、8回は石崎(阪神)、9回は松井(楽天)が無失点で切り抜けた。

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年齢制限のないメンバー構成で2-0の完封勝利、投手陣は6人で無失点リレー

野球日本代表「侍ジャパン」は3日、ナゴヤドームで行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018 日本 vs オーストラリア」の第1戦に2-0で勝利した。先発の千賀(ソフトバンク)が2回無安打無失点、6奪三振の好投を見せるなど今永(DeNA)、東浜(ソフトバンク)、田島(中日)、岩嵜(ソフトバンク)、山崎康(DeNA)が豪州打線を無失点で封じた。

両チーム5回まで無得点が続く投手戦の中、待望の先制点が生まれたのは6回。オーストラリアは2番手のケントをマウンドに送る。先頭の秋山(西武)が四球を選び出塁すると、続く菊池(広島)がきっちりと一塁へ送りバントを決め1死二塁の好機を作る。ここで柳田(ソフトバンク)が先制の中前タイムリーを放つと、続く筒香(DeNA)も右越えへ適時二塁打を放ち、この回2点を奪った。

8回は先頭の柳田が四球、続く筒香が左翼フェンス直撃の二塁打を放ち無死二、三塁。その後、1死満塁と追加点のチャンスを作るが、大山(阪神)が中飛、小林(巨人)が三振に倒れ無得点。

先発の千賀は150キロの直球を軸に初回を3者連続空振り三振と最高のスタートを切ると、続く2回も3者連続三振。予定されていた2イニングを6者連続三振と完璧な投球を見せた。

3回から2番手として登板した今永は失策と安打で1死一、二塁のピンチを招いたが、ジョージを空振り三振、続くケネリーを遊ゴロに打ち取り無失点に抑えるなど2イニングを無失点。5回からは東浜が2イニングを1安打無失点、7回は田島、8回には岩嵜、9回は守護神・山崎康と無失点リレーで締めくくった。

稲葉監督は就任後、初となる年齢制限のない“フル代表”での初戦を勝利で飾った。

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2失点もアウトは全て三振、米メディア「素晴らしくキレのある変化球」

エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、マイナー選手中心の練習試合・ブルワーズ戦に登板し、2回2/3を4安打2失点、5者連続を含む8奪三振という内容だった。実戦2度目の登板となったが、順調な仕上がりを見せており、ボールを受けた捕手も確かな手応えを示している。

大谷は初回、1死から若手有望株のヒウラに左中間への二塁打を浴び、暴投で三塁まで進めるも、チェ・ジマンは外角高めへの直球で空振り三振。2回は先頭打者に当たり損ないの内野安打を許し、続く打者にはスライダーを三塁線を抜く二塁打とされて無死二、三塁となった。

ここでウィルソンに直球をセンター前に運ばれて2失点。しかし、ここから2者連続三振を奪い、ここで特別ルールのため攻守交代となった。3回は3者連続三振を奪い、降板。最後は5者連続三振、8つのアウトを全て三振で奪う上々の内容となった。52球を投げ、最速は156キロだった。

マイナー中心の練習試合ながら、マイク・ソーシア監督も視察に訪れた一戦。イニング間には指揮官と話し込む姿も見られた。米メディア「ファンラグ・スポーツ」のジョン・ヘイマン記者はツイッターで「オオタニが奪った全8アウトはすべて三振によるものだった。変化球はウィッフル・ボールのようだった」とレポート。「ウィッフルボール」とは、野球が原型となっているスポーツで、穴の空いたプラスチックのボールが使われる。大きな変化をすることが特徴だ。

また、米メディア「ジ・アスレチック」のペドロ・モウラ記者は「オオタニは2回に素晴らしくキレのある変化球3球を含む、20球を投じた」と、ツイッターで2イニング目の投球をレポート。ボールを受けた控え捕手のレネ・リベラの「彼は今日、本当に素晴らしかった。あのスライダー、打者は球が当たると思って体を後ろに引いていたのが分かったと思う。それからコーナーに球が決まるんだ」というコメントも紹介している。

投打で順調な仕上がりを見せている大谷。失点はあったものの、開幕へ向けて確実にステップアップしているようだ。